NewJeansについて
2022年7月、韓国大手芸能事務所HYBEの新レーベルADOR初のアーティストとしてデビュー。
KPOP史上最速でのアメリカ・ビルボードHOT100入りや、日本でも2024年6月に東京ドームで単独公演するなど世界的に大人気のアーティスト。
2023年のNewJeansの売上は約120億円とも言われている。
そんなNewJeansだが、現在大きなトラブルに巻き込まれている。
事務所との対立
現在NewJeansが巻き込まれている問題が、事務所との対立である。
NewJeansのメンバーは2024年11月13日に所属する事務所ADORに対して内容証明を送付。
その内容は「受領から14日以内に要求を受け入れなければ契約を解除する」というもので、
簡単に言えば、「契約を解除する」=「事務所を辞める」ということだ。
では内容証明で何を要求をしたのか?
NewJeansの要求内容
1つ目は”社内のいじめ問題”についての謝罪だ。
ハニがHYBE社内で他のアーティストとそのマネージャーに対して挨拶をしたところ、ハニに聞こえるような声で「無視をしろ」とマネージャーがそのアーティストに言ったとのこと。
これについては韓国の国会でもハニは証言をしており、「互いに尊敬しあえばいじめや嫌がらせはなくなる」と話している。
通常このような内輪揉めは社内で解決し、公になることは少なく、国会での証言にまで発展するのはかなり異例だ。
内容証明での要求2つ目は、元ADOR代表のミン・ヒジンの”復帰”だ。
NewJeans生みの親とも呼ばれている彼女は2024年4月、独立を企てたとして代表取締役を解任させられている。
これについてミン・ヒジン側は一方的な解任であると反発しているが、HYBEとしては正当な手続きでの代表取締役の交代であるとしている。
NewJeansとしてはデビュー前から育ててもらったミン・ヒジンが親会社から不当な扱いを受けていることに反発して、復帰を要求しているとみられる。
ファンも政府に要望
今回のいじめ問題は韓国でも大きな話題となっており、ファンが真相解明要望を政府に提出する事態となっている。
これに対し11月20日韓国労働省は結論を発表。その内容がこちら。
「(NewJeansが)労働基準法上の労働者とみなすのは難しく、社内いじめには当たらない」
一見”社内いじめ”がなかったかのように見える結論だが、これはNewJeansが労働者に当たらないため、労働基準法では判断できないということである。
つまり、アーティストなどに特化した法律上では解釈が変わってくる可能性があるということだ。
もし契約解除となったら
もしこのまま折り合いが付かず、NewJeansが契約解除となった場合、何が起こるのか?
通常アーティストは7年間の契約を結んでおり、犯罪行為などがない限り、途中での契約解除はタブーとされている。
そうなると、NewJeansは残り5年の契約が残っているため、違約金が発生し、その額は300億円〜500億円になるとも言われている。
また、契約解除で新たな事務所などでデビューしても「NewJeans」というグループ名や、それぞれの芸名「ハニ」、「ヘイン」、「ヘリン」、「ミンジ」、「ダニエル」は使えない可能性が高いとみられている。
またこれまで発表している音楽についても、彼女ら所有物ではなくなってしまう。
ミン・ヒジンが取締役辞任
11月20日の速報でミン・ヒジンがADORの取締役を辞任することが発表された。
「私は今日ADOR社内取締役を辞任します。またHYBEと締結間契約違反事項に対する株主間契約を解除します。」
このように述べ、HYBEとその関係者らによる数多くの違反行為に法的措置を進めていく予定であると表明した。
その後更新されたInstagramでは、うさぎのキャラクターが「退社」と書かれたものを持っている写真を投稿。
一方で以前からフォローしていた、NewJeansとADORのアカウントのフォローを外しており、ファンの間では様々な憶測が飛び交っている。
ADORへ代金請求も
続報として、ミン・ヒジンがADORに対して※プットオプション行使による代金請求の訴訟をすると発表。
これを行った場合、ミン・ヒジンは直近2年間のADORの利益の一部を受け取れる可能性がある。
2023年の監査報告書を元に計算すると約260億ウォン、日本円で29億円もの大金である。
※プットオプションについてはこちら
今後について
ミン・ヒジンが復帰することを望んでいたNewJeansだったが、その実現が難しい状況となってしまったかもしれない。
このままNewJeansとミン・ヒジンは決別してしまうのか…?
もしくは事務所との契約を解除するのか…?
その場合ミン・ヒジンとともに新たなグループとして活動していくのか…?
続報が気になるところである。