【徹底比較】HYBEとは?特徴や所属アイドル、NewJeans問題まで

HYBE

韓国にアイドル事務所はたくさんあり、特に「4大事務所」と言われている、HYBE、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、YGエンターテインメントは有名です。

その他にも、IVEが所属するSTARSHIPエンターテインメント、(G)I-DLEの所属するCUBEエンターテインメントなど、いわゆる中堅事務所もあります。

今回はその中でも「HYBE」について解説します。

HYBE基本情報

HYBEはもともとBig Hit Entertainmentという会社で2005年に設立されています。

当初は所属アーティストも少なく、経営状況はギリギリの状態でしたが、2013年にBTS(防弾少年団)がデビューし、人気を博したことで会社は拡大していきました。

2021年には社名をHYBEに変更し、他の事務所を傘下に持つという、業界としては珍しい体制で経営をする事務所です。

現在のCEO

現在のCEOはイ・ジェサン(李宰相)です。現代自動車やグーグルなどで働いた経歴を持ち、2018年にHYBEに入社しています。

ちなみに1つ前のCEOは、パク・ジウォン(朴智援)です。2020年5月にCEO就任以来、HYBEを急成長させた人物です。しかし、BTS活動休止やNewJeasn生みの親であるミン・ヒジンとのトラブルなどで営業利益が大幅減少した事を受け、2024年7月にCEOを辞任しています。

事務所の特徴

HYBEの特徴としては、アーティストがそれぞれ子会社(レーベル)に所属していることでしょう。「どういうこと?」という方もいると思うので、一部を組織図にしてみました。

BTSであればBIGHIT MUSIC、NewJeansであればADORというHYBEの子会社に所属しています。

実はこのような組織体制は他の事務所と比較すると特殊です。通常は同じ会社に所属しながら部署だけ違うイメージですが、HYBEは会社が違います。

なぜHYBEがこの戦略を取るのかというと、異なるファン層を持つことができるからです。BTSとNewJeansのファン層が違うように、それぞれの子会社で特化した戦略を集中的に打ち出すことで差別化を図っています。

また経営面で見ると、複数の事業を持つ事は安定性を高め、リスク分散に繋がります。どこかのアーティストが活動休止になっても、他の子会社がいくつもあればダメージは最小限にとどまります。

一方でこの戦略にはデメリットもあります。例えば、親会社HYBEと子会社の間で問題が発生すると、そこに所属するアーティスが巻き込まれる恐れがあります。こういった問題は実際に起きていて、NewJeansのいじめ問題などは親会社HYBEと子会社ADORの関係悪化が背景にあると言われています。

所属アーティスト

子会社(レーベル)別に所属アーティストをまとめました。

  • Big Hit Music
    • BTS
    • TOMORROW X TOGETHER
  • BELIFT LAB
    • ENHYPEN
    • ILLIT
  • SOURCE MUSIC
    • LE SSERAFIM
  • PLEDIS Entertainment
    • BUMZU
    • BAEKHO(KANG DONG HO)
    • HWANG MIN HYUN
    • SEVENTEEN
    • fromis_9 (プロミスナイン)
    • TWS
  • KOZ Entertainment
    • ZICO
    • BOYNEXTDOOR
  • ADOR
    • NewJeans

トレーニングシステム

HYBEのトレーニングは基本的にオーダーメイドで実施されます。各練習生の能力に基づいてボーカル、ダンス、作詞・作曲などのトレーニングをを実施します。これにより、短所を補いながら長所を強化することができます。

実際にBTSのJIMINはダンスに特化したミッションを与えられ、その結果としてパフォーマンスが向上しています。

また、音楽的なスキルだけでなく、人格や自律性など自身の内面についても学びます。これは自分の価値観を知り、自律的に判断できるアーティストに成長することを目的としています。

このように様々な厳しいトレーニングを行う練習生ですが、メンタルのケアは特に配慮されています。定期的な検診やカウンセリングが常に行われ、安心して成長できる環境が提供されているそうです。

今後の事業戦略

HYBEは2024年8月にグローバル化やイノベーション推進を目的に、新たな事業戦略「HYBE 2.0」を発表しました。

細かく説明すると長くなるので、簡単に要約すると、HYBE傘下の複数レーベルで相乗効果を生み出し、グローバルに展開して、ファンとの距離を縮めていこう!という感じです。

まさに、複数レーベル持っているHYBEの強みを生かす戦略と言えますね。

また他の事務所と比較しても海外展開を強く意識しているHYBEが、今後さらにグローバル化を狙っていることもわかります。

ファンとの交流については既に「Weverse」というアプリで活性化を図っています。「Weverse」を使って新しい事ができるようになるのか、新たな交流場所が提供されるのか。どちらであってもファンとしては楽しみですね。

以上HYBEについて解説しました。